目の前の具合の悪い人をどのように初期対応するかはすべての総合医に必要なスキルです。
平日の日中は内科外来初診、夜間休日は救急外来で研修をします。
徹底的に症候学、臨床推論をもちいて診断をつける、状態の悪い患者さんをトリアージをし、生理学的に安定化させながら、診断をつけ、治療をする力を身につけてもらいます。どのような初期臨床研修をしたかによりますが、6ヶ月から2年くらいで身につけてもらい、指導医の判断でステップ2に進みます。
目の前で苦しんでいる患者さんが良くなってみせてくれる笑顔が最幸です
ステップ1で急性期の対応を学び、進んだ方にはステップ2で慢性期の管理を学びます。週2コマから4コマの外来をもって、高血圧、糖尿病、脂質異常症などといった多くの慢性期疾患を持つ患者さんの主治医として中長期的に関わってもらいます。急性増悪させないための予防医学も学びます。また疾病だけではなく患者さんの心理、社会的背景も考慮し、看護師やソーシャルワーカー、ケアマネージャーと協力し、患者さんの生活を支えていることも勉強してもらいます。
患者さんと仲良くなっていくのが楽しいですよ
ステップ1、ステップ2にプログラムの目的は果たしているのですが、田舎の中小病院では必要なスキルとなる病棟管理(疾患の何でも)を学びたい方は指導医と相談しステップ3にむかいます。
状態が悪く帰宅できない患者さんは入院となります。その入院管理を学びます。ステップ1で生理学的に病態を安定化し、診断をつけ、早期治療をする仕方は学んだと思います。次に病棟となると、その経過を見ていかなくてはいけません。さまざまな基礎疾患をもっている患者さんは多く、糖尿病があれば食事量に応じて血糖コントロールが必要ですし、消化管出血など入院中にさまざまな疾患を発症する方は多くいます。退院するにしても老老介護、施設入所中の方が多いため、その人達の退院後の生活も鑑みて、退院調整をする必要があります。原疾患を治療し、合併症に対応し、多職種連携で退院調整をおこなうことを学びます。
これぞ田舎の中小病院だっという醍醐味を味わえます。
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