心エコー遠隔診断支援システム

田舎の病院においては、心エコーを行う医師や技師が不足し、指導できる指導医もいないことが多いと思われます。当院のエコー室と徳島大学病院超音波センターを光ネットワークでつなぎ、リアルタイムで心エコーを相談できるシステムが当院にはあります。

徳島大学病院の超音波センターは超音波専門医、専門技師がいる大学病院の部署であり、また当院は徳島市から80km離れた3万人を医療圏にもつ、僻地拠点病院です。左の地図から大学病院と徳島の県立病院と位置関係がわかるでしょうか。

ビデオシステム(PCS-XG80,SONY)を使用し、当院のエコー室から超音波センターへリアルタイムに送信し、双方向の音声画像通信を行い、遠隔診断支援を受けております。

 

当院のエコーの画像は大学病院の超音波センターに映され、また大学病院の超音波センターにおかれたビデオカメラとマイクを通して、超音波センターから送られた画像と音声が当院のエコー室に映されます。当院のエコー室にもビデオカメラとマイクがあり、検査風景だけでなく、患者さんの状態、心電図なども同時に相談できるシステムとなっております。つまり、リアルタイムで診断の助言を受けるだけでなく、エコーの指導や心電図相談なども受けることができます。

エコーは動画であり情報量が多いため、データ通信がしづらいのですが、光ネットワークを使用することで、診断に値するスムーズできれいな画像が送信できております。動画で見てもらえないのが残念です。また海部病院に見に来てください。

 

将来的にはこのシステムを用い、徳島大学のカンファレンスに海部病院で参加することができたら、もっと勉強ができるとわくわくしております。

 

徳島大学病院超音波センターの皆様には本当に感謝しております。