2014年12月25日 地域医療を守る会よりクリスマスプレゼント

海部郡の住民の方々よりクリスマスプレゼントが届きました。海部病院が医療崩壊し平成20年4月より土曜日の救急受け入れができなくなり、救急車が海部病院を素通りしてしまうことにショックを受けた住民の方々が、自分達ができることをしようと地域医療を守る会を結成して支えてくれます。住民の方々の応援を肌で感じることができることはまた地域医療の醍醐味ですよね。いつも感謝しています。

2014年12月25日 地域医療最前線 心筋梗塞編

さあ、救急当直のはじまりだ。今日は休日だって、午前中に部屋のかたづけ、洗濯もしたし、すっきりと仕事しよう。救急外来で一番ぎくっとするときは、重症ではなく、交代ぎりぎりに来る患者さんだ。暗黙のルールではその当番の内に受付をした患者さんはその時間の医師が診ることになっている。当院では1715分で交代であるのだが、17時にきた患者さんは日勤、当直のどっちがみるのかで、医師同士がぎくしゃくすることも多い。1645分に救急車から連絡、「70歳男性でお風呂でのぼせた様子の患者さんから救急要請です!」。

普通の地域では病院選定ととって、患者さんの重症度に合わせて、適切な病院を選ぶというが救急隊の大切な仕事になっている。受けてもその患者さんは自分の病院でみるのが適切か(むしろ自分の救急対応能力では適切かということも重症なファクターではある)判断して、受けるか受けないかを決定する。しかし、当地域では他に救急車を受け入れることができる病院がないため、救急車も受け入れいけますか?とは聞かない。それでこそやりがいがあるってもんよと強がってみる。1645分の救急要請なので、日直の先生が受けたのだが、今日の日直はぼくの総合診療医学分野の医局の先輩がしているので、「救急車受けたのでよろしくね」といつもの優しい笑顔添えて、引き継ぎとなった。救急隊から第2報「72歳の男性です。お風呂から入っていてのぼせたのででてきたそうです。そのあとから胸部不快感があり、本人はいけるといっているのが、ご家族がいつも違うとのことで救急要請されました。本人、意識は清明、BP90/60HR52SpO2ルームエアで 98%、呼吸数16、お風呂あがりなのか両手足に発汗著明です。」おいおい、嫌な感じがびんびんにくるぜ、理屈でいうとお風呂から出ての胸部不快感、血圧が低い、四肢冷感著明と急性冠症候群の尤度比の高い所見がたくさんあるが、研修医時代からずっと救急に関わってくるとある種のリスクを見抜く感覚というのが養われてくるようだ。この感覚を大切にしたいし、今後経験がつまれてくるとこの感覚ももっと鋭敏になってくるとかと思うと、経験を積んでいきたいと思う。そそくさに救急室に降りていき、看護師さんと検査技師さんに連絡、今からくる救急車は狭心症の可能性があるため、生食にてライン確保、採血、心電図を準備しておいてくださいと指示。救急車が到着、救急隊よりSpO2は保たれていましたが、マスク3Lにて酸素投与、モニターにてSTの上昇を認めております。さすが信頼する海部郡救急隊、しっかりと評価していますねと思いながら、心電図をとるとしっかり、Ⅱ誘導、Ⅲ誘導、aVf誘導でST上昇あり、患者さんにあまり重症感があるのがこの疾患の怖いところだ。内服薬で抗血小板薬、抗凝固薬を内服していないのを確認して、バイアスピリン2錠かんで、ヘパリン3000単位投与、ニトロベン舌下し、本人、ご家族に病状説明をした。「お父さんは心筋梗塞です。緊急処置を当院で行い、カテーテル治療ができる病院にいかないといけません。」本人、ご家族もびっくりした表情だが、医師にまかせて欲しいと頼み、治療に了解を得た。徳島赤十字病院に電話をする。ドキドキする瞬間だ。「徳島県立海部病院総合診療科の田畑です。72歳男性の急性感症候群の患者さんを紹介させてください。」「はい、どうぞ」すぐにOKをくれる。本当に徳島赤十字病院には頭が上がらない。断られることは少ないし、また受けいれる決断の早さを尊敬している。徳島県南は徳島赤十字病院を中核として、阿南共栄病院、阿南医師会中央病院と適時に受け入れてくれる環境には恵まれている。将来、総合診療医達がこれらの病院の先生方とタッグを組んで救急医療を守ることができたらといつも思う。まずは自分を成長させなければいかない。バイタルが不安定であり、いつ急変するかわからないため、救急車での転送は医師が行く方がいいと判断。当直明けで疲れているであろう申先生にお願いして、ぼくが救急車に乗り、転送する間、海部病院を守ってもらうことにした。申先生も快くOKをくれ、仲間にも感謝している。ぼくはかなり救急車では酔うため、五苓散を飲み、覚悟を決めて救急車に同乗する。頼む急変しないでくれと願いながら。道中モニターの具合が悪く、頻繁に身体所見をとらないといけなくなるハプニングもあり、ぼくの車酔いは最高潮をむかえて、海部病院に帰ってきた。無事たどり着いたという安堵とともに吐き気をこらえながら申先生と交代し当直へむかう。申先生のお疲れ様でしたという一言でほっとする。今、患者さんがきてもたぶん、ぼくよりは体調いいと思うよと、半ば本気のジョークを飛ばしながら、当直を続ける。さあ、今日も地域医療最前線だ。

2014年12月21日  クリスマスコンサート

医師、栄養士によって構成されるDuoユニット「カノン」によるクリスマスコンサートが開かれました。一緒に地域医療を支える方々へのささやかなプレゼントです。あまりにも音色がきれいなためかサンタさんまでかけつけてくれました。鳴門のサンタさんありがとうございました。

2014年12月9日 出羽島診療所へ

ぼくは早起きが苦手なのですが、今日はがんばって早起きして、出羽島診療所へ行きました。冬は空気が澄んでいてまた自然が美しかったです。私個人的な意見でありますが、全国の僻地医療のうりとして自然がきれい、ご飯がおいしいことがよくアピールされます。でもそれだけでよほど地元出身の人でない限り、よっしゃきたろうやないかという医師は皆無でないのかなと思います。やはり教育体制をきちんと整えて目の前にいる患者さんに対して全力で助けていける医師を育てる風土、土壌を作っていきたいなと思います。でもまあ、出羽島診療所にいくときに思うことは「自然がきれいなぁ」ですね。

2014年12月6日 南部県域防災訓練

南海トラフ巨大地震発生を想定し、防災関連機関及び地域住民が一体となった総合的な防災訓練が隣町で開かれました。当院からDMATが出て、一緒に訓練しました。海部病院は災害拠点病院であり、救急医療だけでなく災害医療も中心となっていく役目があります。私は言われないとやらない(言われてもやりたくないとやらない)タイプなのでこうやって勉強させてもらうのはありがたいです。

2014年11月18日 地域医療を守る会よりカレーの差し入れです

今月はカレーの差し入れをいただきました。私はカレーが大好きで、またこの守るカレー(私はこう呼んでいます)は奥様方の秘伝のスパイスがあるのか絶品です。昼ご飯を食べない私ですが、この日はたくさん食べてしまい、午後は仕事がはかどりません。幸せな悩みですね。いつもありがとうございます。

2014年10月28日 出羽島DAY

とても天気がよかったので、元気のいい研修医二人つれて出羽島診療所にいってきました。といっても私は定期の診療日だったのですが。私が出羽島診療所に定期診療にいって3年目となりますが、家庭医療の行動原則である「長くそこにいて、特定の個人、家族、地域を継続的にケアする」ということが少しずつできて、島民の役に立つことができたらいいなあって思っています。

診療所の前に町おこしのイベントを企画している若い人たちに出会って、私も含め作品に協力しました。いろいろな形で町を愛していくのはとても素敵なことですね。

海部病院の近くのコスモス畑が満開で素敵でした。男3人で眺めていたので花たちも苦笑いでしょうね。

2014年10月13日 地域医療最前線

救急日直をしている。休日の救急外来は非常にスリリングだ。軽症重症から心肺停止、小児から高齢者と助けていかなくてはいけない。また病棟での急変も対応する必要があり、忙しすぎてiPS細胞で医師を増やしてくれないかと思ったりする。でもぼくを増殖させるのはもったいないので、できれば救命病棟24時の松嶋菜々子さんを増殖させてもらう方が素敵か。でも気になって救急に集中できないか。など考える間にまた患者さんが。さあ集中。ふむふむ80歳女性、全身倦怠感、食欲不振かあ。バイタルは安定しておりトリアージは軽症。患者さんを診ようとしたら、PHSが。本当にPHSはぼくの事情おかまいなしだ。「先生、病棟の患者さんが急変しました。」と。救急の看護師はやれやれという表情。病棟に対応している間に、救急のカルテがやまずみになる。「はい、わかりました。」と駆け足に病棟へ。「先ほどの女性は採血と点滴をしておいてください、オーダーは上で出します。」もちろん患者さんを診てからオーダーすべきなのだが、何が正しいかではなく、何を迅速にすべきかか救急外来では必要だ。病棟の患者さんに対応して、たまりにたまった救急のカルテに対応する。気分はスーパーサイヤ人だ。「先生、先ほどの患者さんの点滴が終わりますが。」あっ、そうだった。


おまたせしましたと点滴室へ。かわいらしいおばあちゃんが寝ている。ご家族は休日にどうもすいませんといってくれる。こんなに待たせていて、こちらこそ申し訳ない気持ちとありがたい気持ちで診察にむかう。

 

僕「どうされました?」

本人「このごろ食欲がないのです。」

僕「いつからですか?」

本人「二週間くらい前からどんどんご飯が食べられなくなりました。今日は食べても吐いたためこさせてもらいました。休みの日に申し訳ありません。」

僕「いえいえ、それがぼくの仕事ですから」

 

地域医療をしていてよかったと思う。本来ならしんどいのに2時間以上待ったら嫌味の一言もいいたくなるだろう。本当に地域の方々の優しさには感謝することが多い。

 

おばあちゃんは明らかにるいそうと黄疸がある。採血結果をみると黄疸と肝機能障害が著明だ。ご家族から話を聞くと、高次機能病院で肝癌の末期と最近言われていると。今回もその症状であることはわかっているのだがどうしたらいいかわからず受診した様子。本来なら先に患者さんの受診理由を聞くべきなのだが、時間と状況で難しいことは多々ある。言い訳か、もっと医師の能力をあげていきたい。

 

僕「おそらく癌の症状でしょう。今の状態なら病院にくるのもしんどいと思われます。」

家族「そうなんです、少しでも動かすとふうふういうていて、今日もやっとこさつれてきました。」

僕「もしよろしければ、明日から訪問診療、訪問看護を入らせていただきます。」

家族「家にきていただけるのですか?」

 

海部病院の素敵なところは救急から外来、入院、在宅まで一貫して診られることだ。救急をメインにし在宅診療まで同じ主治医で関わっているのは患者さん、ご家族にとって安心と信頼を育てていける土壌になる。次の日、地域連携室よりご家族に在宅医療の説明をし、介入させてもらうことになった。本人は病院にいくと入院させられてしまうと思っていたため病院には行きたがらなかったとのことだ。ご家族も優しい熱心な人たちでなるべく本人の意向にそっていきたいという。いくら病状をご家族が理解していも、本人がしんどうそうなのでは見るに忍びない思いがする。看護師が側にいることがどれだけ安心を与えることができるか想像しやすい。在宅医療は医師というよりも看護師、介護士、ケアマネージャー、ソーシャル・ワーカーの働きが大きい。今回も優しく関わってくれて、本人は穏やかに過ごすことができ、ご家族にも感謝の思いをいただいた。

 

救急→入院→外来→訪問診療を同じ患者さんの側でいさせていただくと、医師という仕事の責任とやりがいと感じさせてくれる。さあ、今日も地域医療最前線だ。


2014年10月10日 地域医療を守る会より弁当をいただきました

地元の食材をふんだんに盛り込んだ通称守る弁当をいただきました。夏場は食中毒の点から守る弁当はないのです。守る会の方々より「地域医療を守る会が作ったお弁当で、集団食中毒を起こして、地域医療が崩壊したら目も当たられない」って話を聞いた時、思わず爆笑してしまった記憶があります。秋になって、涼しくなって、おいしい栗ご飯をいただきました。いつも気を配っていただきありがとうございます。

2014年9月26日 地域医療を守る会よりカレーの差し入れをいただきました

私がカレー好きと言っているのが知っているのかカレーの差し入れが多く幸せです。今回もおいしいカレーをいただきました。いつも感謝しています。

2014年9月16日 お待たせしました

待っていませんと言われそうですが、3ヶ月間ホームページの更新を怠けていました。あっという間に秋めいてきました。もちろんホームページの更新できないほど忙しかった訳ではありません。もともと一つのことを長期間コツコツやるのが得意ではなく、いったんぱったりやめてしまうというのがよくあります。そこで再開するのか、やめてしまうのかは分岐点となりますが、再開させていただくことにしました。もちろんお上からの無言のプレッシャーもありまして。。

 

そういえばぼくが地域医療が好きなのも「どのような病気」「どのようなライフスタイルにおける諸問題」「家族も含めた患者背景」などいろいろな側面から患者さんを助けることができるという理由でした。好奇心が多方面にあるぼくはやっぱり総合診療医向きだったんだなあってそんな気がします。

2014年8月27日 第3回K-supportシステム検討会

8月27日に当病院のうりの一つであるk-supportについて当院スタッフ、海部郡、東洋町の救急隊、ドコモ担当者、システム担当者が集まって話し合いをおこないました。僻地医療に対してのモデル事業であり、いいシステムを育て、また田舎の医療に役立てていきたい、そんな熱い思いを持った人たちが集まり、会議は盛り上がりました。またその熱気のまま二次会も祭り状態だったそうです。

2014年7月19日 日経産業新聞デビュー

6月に私が日直をしているとき、脳卒中の患者さんが救急搬送されてきました。ご家族の迅速な判断で、当院へのたどり着いたのが早かったため、rt-PAで治療をおこないまいした。もちろん私一人での決断ではなく、脳外科岡先生の的確なアドバイスがあってできることです。遠方におられる岡先生に助言をもらうのに、もちろん当院に来てもらっていては間に合いません。そこでk-supportが大活躍しました。岡先生、k-supportには感謝しております。その話が日経に掲載されたのでお裾分けです。暇なときにみてあげてください。僕の文章と違ってよくわかります。

2014年6月22日 ポラポラ地域ホリディ

当院は内科、外科関係なく、総合診療当直となるのですが、やっぱり小児科、外科は緊張します。神様は苦手なのをわかっているのでしょうか、私の当直は小児科、外科が多めの気がします。総合診療医は専門外などないのだって気持ちでがんばりました。当直あけの今日でしたが、あじさいを見にいきたく、牟岐町をうろうろしました。小雨がまたあじさいをきれいに彩っていました。

 

 

あじさいがきれいな花を咲かすように、農家が米を作るように、漁師が魚をとるように、私も日々精一杯人々のために医療を提供したいとそんな気がしました。

昼ご飯に日和佐のお山のレストランに行ってきました。きれいな庭を通っていくと、その奥にレストランがあります。近くにあるラトリエアベというフレンチのシェフがしているのですが、とてもおいしいです。この地域の料理屋さんはやはり海部地区なので海鮮系が多く、また海部病院のいつも私たちが食べる定食の海鮮系も絶品です。私は海鮮系が好きでとても嬉しいのですが、たまには肉系が食べたくなるときがあり、今日は阿波牛のステーキをいただきました。これで1000円、コストパフォーマンスも最高です。ごちそうさまでした。

2014年6月8日 地域医療最前線

今日、近くのショッピングセンターで今週の買い物をしていたら、声をかけてくれる人が。

「先生ですよね?」

ぼくはお顔を思い出せない。そんなときは大概患者さんの家族の方だ。

「父がお世話なりました」という。「脳卒中で夜中に搬送していただきありがとうございました。」

あっ、記憶が繋がった。

平日の11時ごろ、仕事が終わらないまま、今日は寝ようと家に帰った。しかし、忘れ物が。こんなときは病院が近くてよかったと思う。病院の着くや否や携帯の着信。見ると海部病院の文字が。GPSで見られているのではないかと勘ぐりながら、出ると今日当直をしている先生からだ。

「今からバイタルが不安定な意識障害の患者さんが救急搬送されてきます。手伝っていただけないでしょうか?」

ルフィーでいうならば「当たり前だ!」って感じで「了解」と応えた。

すぐに救急着に着替えて、救急室にむかうと、ほっとする後輩当直医と、先生早かったんですねという顔の看護師と。

重症の患者さんは1人でみるものではないというのがぼくの考えだ。迅速に対応しないといけないし、また1人だと判断が難しいこともたくさんある。みんなで挿管の用意、救急カート、除細動器など用意している間に、救急車は到着。もちろん救急車は待ってくれない。夜中の静寂をかき消すサイレンと救急隊の大きな声「○○歳男性、呼吸が不安定でバックバルブマスクで換気しています、徐脈でありますが、血圧は保たれております」。救急隊から重症の連絡が来た場合は、用意しながらも実は救急隊の勘違いであってくれと望むものだが、海部消防組合のレベルは高く、正真正銘の重症であった。「BVMで換気を継続して、生食でライン確保、血液ガスから採血もとります。当直の先生は挿管をしてください。」と一応、年功序列でぼくが指揮をとることとした。Suddern onsetの発症からTrauma、vascular、psycology、epilepticyの鑑別に、意識障害、瞳孔不同、徐脈から脳卒中を考えた。CTをとることが大切だが、バイタルを安定化させてからでないと死のトンネルになってしまう。当直医のスムーズな挿管と看護師の迅速なライン確保でバイタルを安定化させCTへ。やっぱり脳出血だ。海部病院の強力な武器K-supportで深夜ながら脳外科の先生に電話相談。救命するなら高次機能病院への搬送適応とのことでご家族に話し、高次機能病院へ転送なった。やはりK-supportはありがたい。総合診療医がご家族と相談する際、専門医の意見をベースにすると病状説明の質が向上する。もちろん、僕たち総合診療医もレベルアップに望まなければいけない。夜間なのでドクターヘリに頼むことができず、救急車での転送となった。重症であり、いつけいれんなど起こってもおかしくないため、ぼくが同乗することになった。揺れる救急車、患者さん本人の状態を安定させながら、ご家族の心情に配慮し、よりぼくの車酔いがひどくなる。だいたい、2~3日は体調不良で仕事にならないが、五苓散という漢方薬を事前に服用すると1日程度の体調不良で済むというのが最近わかった。漢方薬の良さを実感している。無事、高次機能病院へ転送して、ほっとして缶コーヒーを飲む。時間は朝5時。帰ったら日常の仕事が待っている。ちょうと8時について、仕事ができるなと、不思議に安堵した。帰る途中、早朝の徳島市を通ると、学生時代よくこの時間にうろうろしていたため、ノスタルジーにもひたっていた。海部病院に帰ってきた。さあ、今日も全力で地域医療だ。

2014年5月15日 地域医療を守る会よりありがとう弁当いただきました

地域医療を守る会より守る弁当をいただきました。

ずっと病院でいると自分たちの仕事が本当に地域の住民の方々の役に立っているのか実感できなくなるときがあります。私達のエネルギーは自分たちの仕事が地域の方々の役になっているという自負にあるところがあり、このような形はうれしく思います。いつもありがとうございます。感謝しています。 

 

それにしても谷先生と藤田先生が横並びでいると谷先生の大きさ(人間の大きさ?)がわかります。感動すら感じる大きさですね。

2014年4月22日 地域医療を守る会よりありがとう弁当いただきました

地域医療を守る会より守る弁当をいただきました。

4月なのでたけのこなど春をお届けしてもらいました。

やはり手紙がうれしいですね。

 

新年度の体制となり、また新旧メンバーと一緒に地域医療を支えていきますのでよろしくお願いします。

2014年4月1日 申輝樹先生がこられました

兵庫県から総合診療能力を鍛え、家庭医療専門医、総合診療専門医となるために徳島にこられました。他県から研修にきていただくのは本当にうれしく思います。実直で優しい先生で、一緒に働けるのことに感謝しております。精一杯、教えさせてもらうので、いっぱい吸収して、また徳島県を楽しんでください。

2014年4月1日 藤田沙弥香先生がこられました

総合診療科の森先生が徳島県立中央病院に転勤され、自治医大卒の藤田先生がこられました。3年目の先生で初々しく一所懸命がんばっています。3年目、4年目を当院で預かり、教育病医院として誇りをもって、いいお医者さんに育つ、土台作りができればと考えております。一緒にがんばっていこうね。

2014年4月1日 新体制スタートです

日々の報告をなかなか更新できませんでした。ホウレンソウは医師の重要なことなのに申し訳ありません。新体制がなじむまで、今までいた中堅ががんばらないといけないのはどこの組織も一緒ですよね。上の人はすること同じ、新人さんは仕事がまだ遅いので。やっと新体制で落ち着いてきたので日々の報告をさせていただきます。

 

故郷が海部郡であり海部郡の医療のためこられた循環器が専門の折野先生、自治医大卒で義務年限でこられた藤田先生、兵庫県から総合診療能力を鍛えるためにこられた申先生、また海部の医療を支えるためこられた整形外科高橋先生が就任されました。海部郡の医療を支えるためみんなでがんばっていけたらうれしいです。今年度もよろしくお願いします。

2014年3月18日 住友先生ありがとうございました

月に1回、呼吸器外科の専門外来をしていただいた住友先生が、三好病院の院長に就任するにあたり、外来を他の呼吸器外科医師に引き継がれることになりました。当院は外来と入院はほとんど総合診療科がみて、その他の専門外来は週3から月1とあり、そのときに病気の相談をし、患者さんの治療計画を作り、自身のスキルアップにつとめる病院です。当院も数年前は地域の中核病院として各科の専門医が常駐し、当院で完結した医療をしていたのですが、医療崩壊を起こし、救急すら受け入れることができなくなり、大学と県が協力して立て直しを図っている病院です。僻地の病院はどこも同様の状態になっていると思われ、総合診療科が常駐し、各科の専門医が定期的にバックアップするシステムは当院は全国でも最先端をいっているのではないかと自負しております。それは各科の専門医が僻地拠点病院には必ず必要で、しかし常駐させることは難しい状況の一案と思われます。僻地拠点病院でがんばっている方々と情報交換できたらうれしいなと考えております。

 

本当に住友先生ありがとうございました。感謝しております。

2014年2月14日 守るチョコ

地域医療を守る会よりバレンタインのチョコが届きました。これからも愛をもって地域を守っていきます。毎年ありがとうございます。感謝してます。

2014年2月6日 地域施設訪問 グループホームぽかぽか

徳島県海部郡の高知県との県境にあるグループホームへ施設訪問させてもらいました。この施設はなるべく最後までご本人の住み慣れた場所で、ご家族に近い場所でという思いをもった施設であり、私の思いと共感ができ、とてもうれしく心強く思われました。在宅での介護力の低下は今後も続くと思われ、このような施設が地域医療にとって大切であると考えております。これからもよろしくお願いします。

2014年2月6日 地域施設訪問 グループホーム慎太郎

高知県東洋町の地域医療を支えているグループホームへ施設訪問しました。高知県東部東洋町は徳島県立海部病院が支えております。地域医療に県境はありません。この施設も海部病院から23km離れており、当院に入院するとその遠路を高齢の方々がバスや列車を乗り継いでくることになります。なるべくご家族の近いところで過ごす時間を増やしたい、そんな思いでしっかり連携をとっていきたいです。よろしくお願いします。

2014年1月11日 海部病院三味線コンサート

今年もやってまいりました。海部病院三味線コンサート。今年で3回目になります。年々、人が聞いてくれる人が増えてきて、今回は50人以上きてくれました。元気な住民の方々をみると、この元気な姿をいつまでも守っていきたくなります。海部病院の職員は4人、地元の三味線の先生のところに通って習っています。その4人と三味線が上手な住民の方4人のコラボです。病院職員と住民の方が奏でる三味線、それをあたたかく聞いてくれる方々、素敵な光景でした。ありがとうございました。

2014年1月7日 地域医療を守る会よりありがとうお弁当をいただきました。

地域医療を守る会よりありがとう弁当の差し入れをいただきました。黒豆などやはりお正月を感じれるものが多かったです。いつもありがとうございます。感謝してます。たまたまですが、徳島大学の地域医療実習とNHKの取材が重なり、せまい医局がにぎやかでした。海部病院は大学との連携、K-support、有名な地域医療守る会、災害医療に熱い病院であり、NHKや徳島新聞などの取材の方がきてくれます。ありがたい話です。どんどん元気な地域医療を発信していきます。

 

また心のこもったお手紙もいただきました。住民の方を期待に応えることができるよう日々精進して参ります。

2014年1月1日 あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

我らが海部郡の人口がこの年末から年始にかけて1.5倍から2倍になります。しかも郡内の医療機関はほとんど年始休みに入っているため、28日から31日まで救急室から出ることのできない日々が続いています。今日は台風の目のような、ちょっとほのぼのしています。プログラムのスタッフの小幡先生は年末年始の9連休のなか、8コマ、日直や当直をしてくれています(小幡先生のフェイスブックのコメント精神と時の部屋は面白かったです)。総合診療科は患者さんのすべてをみる覚悟があり、ちょうどこの田舎の救急医療にマッチしていると自負しています。今年もこの地域医療を守り続けますのでよろしくお願いします。