大学での日々 2011年9月から3月

昨年に引き続き大学での学生さんとの共同研究、セミナーの数々を思い出しています。まだまだ勉強したいことがたくさんあります。私的ですが、総合診療家は好きなときに、必要なときに学んでいくのがいいかなと思います。でもそれでは好みで偏ってしまうので、お互いに好きなことを分かち合いながら歩んでいきたいと思います。

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研究セミナー 河南医師「急性C型肝炎」症例検討

HCV-Abの陽性化時期と治療について

臨床セミナー 谷医師「RAの治療」

DAS28(ESR)orCRPでの活動性の評価について

 

10月7日

学生研究テーマ 吉松さん「病院選択枝についてどうするか調整、同学年、後輩に試しにやってもらう」、過去の同様の研究を調べる

秋山さん「今女性医師として活躍されている人にインタビュー」、アンケート内容を決め実施する。

 

1021

臨床セミナー 河野医師「パーキンソン病の病態と治療」

研究セミナー 谷医師「データの見せ方、主題のとらえ方」

インパクトを与えるデータ、表現について

 

1028

学生研究テーマ 三宅くん「海部病院における膠原病患者の動向」

板東くん 「阿波踊りのアンケート」

研究セミナー 山口医師「動脈硬化について part1

 

1111

学生研究テーマ 板東くん「研究のグラフをいくつか提示」

三宅くん「患者さんの紹介元の住所を調べる」

 

1118

学生研究テーマ 三宅くんと吉松さん

 

1125

学生研究テーマ 板東くん「中間発表、アンケートで得た学生たちの初期臨床研究先を調べる」

臨床セミナー 田畑医師「医師のキャリア、糖尿病Up to date 2010

 

122

学生研究テーマ 秋山さん「女子学生の意識調査」

吉松さん「地域枠について」

 

129

臨床セミナー 清水医師「胃瘻造設について」

PEGの種類、術式など

 

1216

学生研究テーマ 板東くん、三宅くん「自分の研究の抄録発表」

臨床セミナー 湯浅医師「器質化肺炎、慢性好酸球性肺炎」

谷医師 「ANCA関連血管炎の病態について」


2012

16

学生研究テーマ 吉松さん「徳島大学における地域枠制度について~学生へのアンケートから~」

秋山さん「徳島大学における女子学生の意識調査」

臨床セミナー 谷医師「日野原重明先生のビデオ、緩和ケア」

 

113

学生研究テーマ 板東くん「阿波踊りの地域医療」

三宅くん「海部病院の専門外来の動向」

 

120

学生研究テーマ 吉松さん「地域枠制度について」

板東くん「阿波踊りは徳島の医師確保に貢献するか」

三宅くん「地域医療における総合医と専門医の果たす役割」

秋山さん「徳島大学における女子医学生の意識調査」

 

127

プライマリ・ケア連合学会四国支部学術集会

秋山さん「徳島大学医大生の意識調査」

三宅くん「地域医療における総合医と専門医の関わりについて」

吉松さん「徳島大学における地域枠制度について」

板東くん「地域文化の魅力は徳島の医師確保に貢献するか」

山口医師「へき地医療拠点病院がプライマリケア研修に与える影響」

 

23

臨床セミナー 河野医師「脳卒中患者の在宅環境の整備」

自宅改修について、7例の症例をまじえながら

 

210

臨床セミナー 清水医師「胃ポリープについて」

胃底腺ポリープ、過形成ポリープ、腺腫

 

224

臨床セミナー 河南医師「胃癌のESDをおこなった症例の検討 340例」

同時多発、異時多発に分類した

研究セミナー 山口医師「睡眠と口呼吸の研究について」

 

32

学生ポスター発表予行演習

タウンミーティング 予行演習 中西医師「地域での医療の魅力」

大学での日々 2011年5月から9月

みなさん風邪引いていませんか?

そろそろ海部はインフルエンザが流行だしました。おそって?言われそうですが、ここは南国で温かい気候と、やや時代から取り残された感もある場所なのでやっぱり流行は遅くやってくるのですね。

年の瀬で今までしてきたことを整理していると過去の大学のセミナーや活動記録が出てきました。あんだけ勉強が嫌いだったのに、やっぱり仕事として、その仕事に責任を持ち、お金をもらうと勉強が好きになりました。勉強は必要な時にしたらいい、今はそう思います。高校時代から大学にかけてのコンプレックスも今となってはかわいいもんですね。その時はかなり悩んでいたはずなのですが、時間は優しいものです。みなさん良いお年をむかえてください。

2011

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臨床セミナー 清水医師「ビタミン欠乏症~Wernicke脳症~

研究セミナー 湯浅医師「関節リウマチ患者における抗サイトカイン薬の選択と臨床効果に関する検討」

学生研究テーマ 秋山さん「女医の育児休暇中のパートを専門医・認定医試験の際に研究期間として認める学会がどのくらいあるかについて調査する」

坂東くん「阿波踊りによる徳島の医師確保について」

吉松さん「変更なし」

三宅くん「災害時の対応について研究する予定であったが、現在検討中」

 

526

学生研究テーマ 吉松さん「徳島大学、県中、市民、日赤、鳴門、海部、田岡、北島田岡対象、医師数の不足している科を調査する。その科に入った動機、エピソード等をアンケート調査」

秋山さん「消化器関連の20の学会にメールを送り調査したが、女性医師の育児休暇中の扱いは学会継続中としてキャリアに加算しているのが9施設、加算していない1施設、回答なし10施設」

坂東くん「地医輝連とたけのこ連の参加者にアンケート、阿波踊りを踊った前と後で徳島に残る気持ちが変わったかどうか、1,3,5年生対象、実際に残ったエピソードも入れる」

三宅くん 検討中

臨床セミナー 谷医師「膠原病と間質性肺炎」

 

6月3日

研究セミナー 山口医師 「関節リウマチの成因をさぐる」

RAの成因として様々な仮説が挙げられているが未だ不明のまま

もし細菌が関係しているならば抗生剤が効くのではないか

臨床セミナー 田畑医師 「循環器領域における製剤の基礎知識」

 

6月10日

学生研究テーマ 吉松さん「地域枠の学生を対象に調査、地域枠出身のDrが働く県下に病院を対象に調査、何科に行くか魅力が何か調査アンケート厚労省との結果を比較する」

三宅くん「地域医療の専門医の必要性について調査検討する、海部病院谷医師のカルテを検討、膠原病患者がどの程度海部病院を受診しているか、977月以降のカルテを整理する」

坂東くん「阿波踊りが好きな度数と徳島に残りたいと思う度数をグラフにしてみると(県内、県外に分けて)相関関係があるかもしれない。先行19名のアンケートをとってみる」

秋山さん「各学会に再度メールでアンケートする、質問内容を再検討している」

臨床セミナー 山口医師「プラセボ効果」

プラセボ効果の英文献(New England Journalより)研究抜粋

プラセボの効果があるという説と無いという説あり

 

617

学生研究テーマ 吉松さん「地域枠の学生対象のアンケートを作成したので指導Drと相談」

症例セミナー 河野医師「頭蓋内疾患と臨床症状、高次脳機能障害について」

頭蓋内疾患258名、脳卒中213名について発症部位と症状の関係

臨床セミナー 河南医師「NSAIDS潰瘍」

徳島県立中央病院で経験した上部消化管出血を症例提示してNSAIDS潰瘍の講義

 

624

学生研究テーマ 秋山さん「14施設からアンケートの回答が返ってきた。会費さえ払えば入会員継続8/14、妊娠育児中は休会扱いとする3/14、休会扱いだがキャリアとして認める1/14

吉松さん「地域枠の学生(3年生)にアンケート、希望する科など」

臨床セミナー 河野医師「頭部CTの見方」

スライスの代表的切片での機能局在、各病変部位での症状、代表的疾患のCT

プライマリケア連合学会の予行演習

山口医師「へき地医療機関における救急搬送について」

竹本さん「地方病院で勤務する医師が望むこと」

藤本くん「女性医師に対する意識調査」

 

78

明日の地域医療研究会の予行演習

坂東くん「阿波踊りを生かした医師確保について」

秋山さん「産休・育休とキャリアについて」

三宅くん「地域医療と専門医が参加することのメリットについて」

吉松さん「地域枠に関する研究」

 

715

研究セミナー 谷医師「リウマチ症例検討会」

臨床セミナー 湯浅医師「肺野の小結節陰影に対する検査の進め方」

TS-CTでの5mm以下のGGOを認めたときは等

 

722

臨床セミナー 清水医師「徳島県鳴門病院について」

研究セミナー 田畑医師「FACEBOOKの使い方について」

 

729

学生発表 坂東くん「地域医療と阿波踊りに関するアンケート」

配布アンケート用紙の検討、1,3,6年生に配る等

臨床セミナー 谷医師「HOTの谷」といわれる由縁となった徳島県立三好病院時代の経験

2011年プライマリ・ケア連合学会

懐かしいですね

徳島大学は3年次にマッチングした講座で1年間研究し、発表する研究室配属という教育があります。せっかく1年間研究したのだから、総合診療の学会に発表したらいいんじゃないかと思い、平成23年度、初めて学生さんと一緒に学会にいきました。演題が通ったのもびっくりしましたし、会場で学生さんの発表というのもあって、みんな温かく見守ってくださり雰囲気がよかったのを覚えています。学生さん達も旅行気分で楽しんでくれたため、味をしめた私たちは毎年演題を出すことになります。優秀な研究をしてくれた竹本さん、藤本くんに感謝しています。君たちが道を作ってくれたんだね。

そのときの抄録ものせておきます

2011年日本プライマリ・ケア連合学会四国支部学術集会

臨床・研究・プライベートの三権両立が私のモットーです。地域医療していてもこんなデータが出て来た、こんな治療をすれば医療は良くなるのではないかという気づきはバンバン出てきます。それを発表し、共有し、研鑽するというのは医師の面白みでもあり、また義務とまで考えています。発表はごく一部の子らを除いて、苦痛ですが、やっぱり大事とは思います。学生時代からその場になれておくことが、のちのちの医師人生にとって有益であると信じて一所懸命教えます。以下、発表した演題をのせておきます。


学生さん達、素晴らしい発表でした。お疲れ様です。

今思い返してみても私が飲み会にいないのはなぜなのでしょうか?記憶喪失です。